アメリカに商品を展開する場合、使う人が解りやすい商品にしなければなりません。解りやすくしないと、顧客を逃したり、リピート率が低下したりするためです。
アメリカは様々な文化の人が集まって成り立っている国ですので、『どんな人にも解りやすく』を常に心掛けなければなりません。
ZERO -Hour Detox- の例
アメリカのサプリ市場で伸び始めてる、肝臓機能をサポートするサプリにZERO -Hour Detox-という商品があります。
肝臓という事で、アルコールの分解の機能をサポートしたり、疲れを回復させたりというサプリです。日本でもお酒を飲む時のサプリ市場は伸びているようですが、そういったサプリの一つです。
サプリを使用する時に抵抗となる要素は何でしょうか?
これは、サプリの使用目的である「何をする時にどれだけ使ったら効くのか?」となります。これを文字だけで説明するとイメージし難くなります。イメージし難いという事は、効果もイメージし難くなります。それでなくてもアメリカ人は、説明書を読みたがらない傾向があります。
空けた時に解りやすい記号で記載
EVERY🍷🍷=θ
グラス2杯のお酒に対して一錠という事が、この記号で理解できます。
この理解できるという事が重要で、頭の中のイメージでは、お酒2杯のアルコールに対してサプリ1錠分の成分が分解させるイメージになります。
横のベッドの図では、寝ている間に3錠の成分が疲れを取り除いてくれるイメージになります。
毒素をデトックスするという事を説明する文章を長々と書いても、使用する直前ではアメリカ人は読まないでしょう。
カプセルの袋を取り除いた時(使用時)に説明文があります。カプセルを飲んでいる時に横目で読んでもらえると、イメージ+文章で効果がありそうだと、更なる期待感が膨らみます。
全ての人が同じイメージを浮かべる
こちらが伝えたい内容を全ての相手に同じイメージで伝えることが、文章では難しいという点があります。
文章作成能力が高くなければ、短い文章で相手を納得させることが難しいからです。
その点、数学というのは世界中全ての人が同じ理解となる、簡潔でありながら非常に論理的な言語と言えます。そのような言語を使う事で伝わりやすさが変わります。
様々な文化や教育を受けた多民族国家のアメリカでは、全ての人に同じイメージを持ってもらうという事が、日本より格段に難しいのです。
購入時も抵抗を少なくする工夫を
今までの内容は、使用時の抵抗を無くし、リピート率を低下させない工夫でしたが、購入時の抵抗を無くす工夫も必要です。
アメリカにおいて、日本のテレビのリモコンの例を良く耳にします。
「日本のテレビのリモコンは、一生使わないボタンがいっぱいある。」という内容です。
このリモコンだけで、
・使うのが難しそう
⇒使うのが面倒そう
・機能が沢山ありそう
⇒他の製品より高価なイメージ
とマイナスのイメージになってしまいます。
アメリカで売られている、最近の日本製テレビのリモコンは、かなりシンプルになってますが、イメージが一旦ついてしまうと、なかなか除去されません。
さらにインターネット上での購入では、お客様の持っているイメージを、こちらから変えることが難しいのです。
この『使いやすさ』を強烈にアピールしているのが、AmazonTVです。
ホームページの最初に、リモコンのシンプルさ(使いやすさ)をアピールしてます。
ウェブで購入する時に、できるだけ購入してもらうまでの抵抗を除去する工夫です。
機能よりも、「簡単に使えます」を強烈にアピールしてます。
猫も使える
フック船長も使える
他にも、ボクシングのグローブや宇宙人の手など、代わる代わる映像が変わります。
ウェブ上で使いやすさをイメージできるように工夫がされてます。
(↓そのページはこちら)
めんどくさがり屋さんのアメリカ人に、使いやすさをアピールすることは、市場展開で重要な事項です。使いやすさを説明するのに、ウェブ上で長い文章を書いて説明しても、殆どの人が読んでくれないでしょう。
なぜなら、めんどくさがり屋なので。
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