インバウンドで使えるかも⁉『アメリカ人の変な味覚』

 日本人とアメリカ人の味覚は、想像以上に異なります。

 来日されるアメリカ人を喜ばすメニュー開発において、最も難しい点です。

 旅行に来たアメリカ人も、最初は日本の味を珍しがり喜んで食べてくれます。しかし、日本に来て1週間もすると、アメリカの味が恋しくなるのか、日に日に辛そうな顔になってきます。

 最後に辛い思い出が残ると、折角に日本に来てくれたのに「また日本に行こう!」とならなくなります。食文化の違いは辛いものです...

 日本に長期間滞在したCLIOだからこそ、是非とも日本の皆様に伝えたい!今回は、アメリカ人が好む「塩味と甘味の調和!」をご紹介します。

 フレンチフライをアイスクリームシェークにディブ!! アメリカ人が好む「塩味と甘味」を堪能すると、こんな嬉しそうな顔になります!

 パンケーキにメープルシロップを「これでもか!」とかけて、一緒に添えられている塩分の効いたカリカリベーコンをいっしょに食べるアメリカ定番の朝食。朝よく目にする光景です。

 日本でも朝マックメニューの一つにマックグリドルがあります。メープルシロップの味がするバンズに、塩分の効いたソーセージパテが挟まっていますので、このような味付けとは体感したことが、一度はあるかと思います。その激しいものがアメリカの定番朝食です。

 それでは、ケンタッキーフライドチキンにメープルシロップをたっぷりかけるとなれば、「美味しそう!」となるでしょうか?

 日本人には、ちょっと抵抗あるかもしれませんが、アメリカ人はなります!

 実は、日本のケンタッキーでも、お願いするとメープルシロップが追加購入できるそうです。でも我々日本人は、メープルシロップを追加注文できる事を知っていたとしても、大抵はビスケットにかけるのではないでしょうか?

 CLIOが日本に是非とも日本人に伝えたい、ニューヨークにあるチェーン店『Sweet Chicken』。

 砂糖パウダーのかかったワッフルと、フライドチキンのコンビネーションが有名です。

アメリカ人は、ワッフルだけでなく、チキンにもメープルシロップをいっぱいかけます‼

 この黄金色に光る液体が、揚げたてチキンから溢れ出す肉汁油であって欲しい!

残念ながら、黄金色の液体の正体は、メープルシロップです...

 

喜んで紹介してくれているClioには言えませんが、日本人としては、塩分の効いたチキンに、メープルシロップをかけずに、そのまま食べたいところです。

 でもここは、ニューヨークでもフライドチキン・ワッフルの代表店として、広く知られている『Sweet Chicken』!

 ここで、肉汁溢れ出す揚げたてチキンに、甘い甘いメープルシロップをたっぷりかけないと、Clioから「何しに来たの?」と思われてしまします。

 日本からニューヨークレストラン視察に来られたお二人も、Clioから「どうしても...」と言われ、断れずに一緒にSweet Chikenに入ることに...

 さすがに、メープルシロップだらけのフライドチキンを見て開口一番に「まじですか!?」「このコンビネーションはちょっと...」となりました。

 

 長期間の日本出張で、この味が日本で見つけられず辛い思いをしたClio...

 本場NYで、日本人に味わってもらいたい!という、Clioの衝動が収まりません。

 まるで、ラーメンを食べたい衝動が収まらない日本人海外駐在員にも似た、強い禁断症状です。

 この勢いに押された日本人の方が、メープルシロップたっぷりのフライドチキンを一口食べてみると「日本人には馴染みながなく、食べたことがない味だけど、イケるかも?」とおっしゃっておられました。

 ↑ Clioのような、あの満面の笑みは当然でませんでしたが・・・↑

 このSweet Chicken、ディナーの時には、行列が毎日できているほどの人気のようです。名物「フライドチキン・ワッフル」、ブレックファースト、おやつ、ディナーとシーンに合わせてメニューが変わっても、これだけはどのメニューにも載ってます。

 衝動が抑えられないのでしょう。

 それだけではなく、お酒を飲んだ後の「〆飯」としても、よく食べられているとか...

 「Clioがお酒飲めなくて、ほんとよかった...」

 このSWEET CHICKは、ニューヨークの他にも、ロサンゼルスやロンドンと、5店舗展開してます。店内の雰囲気もおしゃれです。

アメリカ人には小さい頃から馴染のある、フレッシュレモネードも評判のお店です。

 ニューヨークの繁盛している、特にハイエンドのお寿司屋さんでも、お寿司の上に、甘いジャムのようなソースがかかかっている「スペシャルにぎり」をたまに見かけます。

 ニューヨークの日本食では、塩味と甘味の掛け合わせが好きなアメリカ人の好みに、微調整されているのでしょう。

 そんな中毒性のある馴染の味を、長期間日本に出張していたClioが、「どうしても日本のどこかのお店でやってほしい!!」という想いから、このレストランを急遽、調査することになりました。

 日本人がヨーロッパーに長期出張していて、「どうしても美味しいラーメンが食べたい!」と切望する気持ちに近い状態かもしれません。

 そんな時に美味しいラーメンに出会うと、「あと数か月、出張頑張れる!」となるのではないでしょうか?

 ソウルフードの中でも、まるで中毒の禁断症状を誘い出すかのような「本場の人でしか、わからない味覚」を日本で展開すると、砂漠の中でオアシスを見つけたかの如く、アメリカ人が友達に拡散してくれるかもしれません。

 2020年東京オリンピックまで、あと少しです。『Sweet Chiken』TOKYO店はまだありません...


レストラン情報

SWEET CHICK

178 Ludlow St,

New York, NY 10002 

M-Cross International Corporation Column

米国トーランス市に拠点を置くMCICが、米国進出のノウハウや独自の市場分析をコラム形式にて情報を掲載

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